市内にあるビサヤンフォーラムのシェルター
ここは読書などができるスペース
ビサヤンフォーラムはフィリピンのＮＧＯの中でも歴史があり、児童労働の問題に取り組むアジアのＮＧＯの間でも高い評価を受けている団体です。
ビサヤンフォーラムは、家事労働者として働く女性や子どもたちの権利を守る活動をしてきました。フィリピンの田舎などから都市部へ家事労働者として働きに来る女性や子どもたちは、孤立して家庭内で働いていることから、労働者としての権利が十分に保証されず、肉体的、精神的、性的虐待などに遭いやすい状況に置かれています。そのような状況を改善し、権利を守る活動をしている組織で、家事労働者の全国組合が設立されています。さらにこの地方出身者を中心とした人々の権利を守るという活動の発展として、また近年の人身売買問題に対する注目の高まりを受けて、フィリピン国内の人身売買を予防するための非常にユニークな取り組みを始めていました。フィリピン港湾関係の当局や船会社などと協力して、ハーフウェイハウスという港の旅客保護施設の運営を委託され、船で移送されている人身売買の被害者を発見し、保護するというものです。今回はビサヤンフォーラムのシェルターと、港の施設を訪問してきました。
ビサヤンフォーラムのサイト
